ハイビスカスは鮮やかな色の赤や黄色、ピンク、オレンジなどの花が咲く熱帯花木。
お花の寿命はほとんど1日限りの「一日花」と呼ばれます。
大輪系の品種や気温が涼しい場合は2日持つこともあります。
当店でも毎年、様々な花色のものが入荷します。
小さいポットのものから、鉢植えまで様々です。
販売時は小さめに作られているハイビスカスも、地植えにすると高さ3m程までに成長する場合もあります。
沖縄のような一年を通じて温暖な気候であれば、お庭や畑などに地植えをしても、長くハイビスカスの花を楽しむことができますが、温暖地以外で育てる場合は「鉢植え」で管理するのが一般的です。
静岡あたりでも、海側はまだ冬越しはできると思いますが山間部では鉢植えの方がいいでしょう。
暑くなってくるとどんどん成長速度が増すので、根詰まりしないように適宜鉢のサイズを替えてあげるといいと思います。
買ってきたばかりの苗は、生産者がハウスで栽培しているものが多く、近年の日本の夏の日差しでは夏の花木と言われていても焼けてしまうことが多々見受けられます。
少しずつ日光に慣れるように生育されるといいと思います。
また虫が付きやすいといわれていますので、適宜農薬等で対策を施すといいでしょう。
ハイビスカスは初心者にも育てやすいと言われていますが、時々つぼみはつけるけど咲かないという声を聞きます。
そういった場合は成長期の水切れが原因のことが多いです。
ハイビスカスの根は成長がとても速く、生育期や夏の暑い時は水が切れないようにたっぷりあげましょう。
ハイビスカスの花は咲くとたいてい1日で終わってしまいますが、花がらはそのままにせず摘み取りましょう。
花の部分だけでなく、ガクの部分も摘み取ることで花付きもよくなり、養分を株の生育に回すことができるようになります。
冬場は鉢植えの場合は、できる限り暖かい室内に入れてあげましょう。
非耐寒性のため外では冬越しできないことが多いです。
ただし、エアコンや暖房の風が直接当たるところに置いてしまうと、乾燥して傷んでしまうため風の当たらないところに置きましょう。
また冬場は根の活動もしなくなる時期のため、水は控えめにしましょう。
やりすぎると根腐れを起こします。
ハイビスカスは肥料が大好きな植物です。
肥料が足りないと花つきが悪くなるので、生長が著しい生育期にはたっぷりと肥料を与えてください。
生育が止まっている時期には肥料は与える必要はありませんが、元気がない場合は活力剤を与えてください。
ハイビスカスは生育旺盛で、根詰まりを起こしやすい花です。
根がよく張るので、出来れば毎年植え替えをして根詰まりを防ぎます。
植え替えるときは、一回り大きな鉢を用意して、土を崩さないように植え替えます。
そうすることで根が傷むことを防ぎつつ鉢を大きくすることができます。